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« 秘密保護法違憲訴訟、静岡地裁第2回公判傍聴報告(早川 由美子) | トップページ | 原告「執行停止の主張書面」14年10月2日 »

2014年11月23日 (日)

第3回口頭弁論報告(丸田 潔)

 11月19日、午後3時30分から東京地裁103号法廷で第3回口頭弁論が開かれました。今回の弁論のおもなポイントは以下の3点でした。

【ポイント1】「原告ら準備書面(1)」に対する被告・国側の対応

 国側は9月17日付で「準備書面1」を出し、原告側は11月18日付で国側の主張に認否・反論する書面「原告ら準備書面(1)」(後日、当ブログにアップ予定)を提出しました。国側はこの訴訟が「『法律上の訴訟』に当たらないこと」、「特定秘密保護法の立法行為は『行政庁の公権力の行使』に当たらないこと」、「無名抗告訴訟の要件を欠くこと」、「本件損害賠償請求は理由がないこと」などを主張しています。

 弁論では原告側代理人の山下幸夫さんが「もし特定秘密保護法が施行されれば、日常的な取材活動が処罰される可能性あり、怯えたり萎縮させられたりする状況は、憲法13条の幸福追求権に由来する『平穏に生活する権利』が侵害され、施行されれば現実的な損害になる」など原告側の反論の一部を説明しました。原告側の認否・反論に対し、国側がどのような主張をしてくるかが今後の焦点になります。

【ポイント2】「フリーのジャーナリスト」は何をさすのか

 原告は11月18日付で「求釈明書」を提出しました。特定秘密保護法第22条2項は以下のように書かれています。

「出版又は報道の業務に従事する者の取材行為については、専ら公益を図る目的を有し、かつ、法令違反又は著しく不当な方法によるものと認められない限りは、これを正当な業務による行為とするものとする。」

 被告は準備書面で「出版又は報道の業務に従事する者」に「フリージャーナリスト」を含むと森まさこ国務大臣の国会答弁を引用しています。「求釈明書」では次の2点について被告・国側に釈明を求めています。

(1)「フリージャーナリスト」とは何を指すのか、その定義。
(2)原告にはルポライター、IWJのスタッフ、映画監督、編集者、ライター兼編集者、ノンフィクションライターがいるが、これらの者も「フリーのジャーナリスト」に含まれるという趣旨か。

 「出版又は報道の業務に従事する者」の範囲は、特定秘密保護法が施行後の取材活動に大きく関わるので、被告側の見解をただしていきたいところです。被告の釈明では十分でないと思われるときは、特定秘密保護法を立法した責任者である安倍晋三氏や森雅子氏、また施行後の運用上の責任者である上川陽子法務大臣にもぜひとも見解を聞かせてもらいたいものです。

【ポイント3】原告側の人証(証人)の追加

 原告は11月12付で「証拠申出書(2)」を提出しました。原告側はすでに6月25日付で「証拠申出書」を提出し、以下の証人を申請しています(以下、敬称略)。

1.安倍晋三(内閣総理大臣)
2.森雅子(特定秘密保護法審議時の担当大臣)
3.谷垣禎一(特定秘密保護法成立時の法務大臣)
4.北村滋(内閣情報官)
5.渡邊恒雄(読売新聞グループ本社取締役会長・主筆、情報保全諮問会議座長)

 「証拠申出書(2)」では下記の証人を追加しました。下記の方々のうち8以下は原告本人です。

1.上川陽子(法務大臣)
2.清水雅彦(日本体育大学准教授、憲法学)
3.原田宏二(元北海道警警察官)
4.山本太郎(参議院議員)
5.古賀茂明(元経済産業省)
6.孫崎享(元外務省外交官)
7.常岡浩介(フリージャーナリスト)
8.寺澤有(原告)
9.畠山理仁(原告)
10.明石昇二郎(原告)
11.林克明(原告)
12.三宅勝久(原告)
13.山岡俊介(原告)
14.早川由美子(原告)
15.古川美穂(原告)
16.豊田直己(原告)
17.山口正紀(原告)

 原告側は原告や証人の執筆した書籍や担当大臣の答弁、国会議員の質問主意書なども証拠提出しています。その中には原告の林克明が共著した『秘密保護法—社会はどう変わるのか』(ほかに宇都宮健児、堀敏明、足立昌勝、集英社新書)も含まれています。

 この追加した証人について谷口豊裁判長は「国賠との関連で、この法律が施行されたときにどんな不利益が生じるのか、具体的な話が聞きたい。たとえば、林克明さんが『秘密保護法』で書かれているような」と林さんの著書にも言及しました。谷口裁判長は「(立法過程など)過去のことではなく、施行後どうなるのか、もっとも深刻な、また大きな不利益を受けそうなケースについて話が聞きたい」とも発言。本人尋問をする原告の中で深刻かつ大きな不利益を受けそうな何人かを原告側で選んで、裁判所はそれを踏まえて証人を決定する流れとなりました。

 次回期日は1月15日(木曜日)15時30分から、103号法廷。

 約100名が傍聴できる大法廷ですが、開場前に法廷入り口には傍聴人の行列ができ、傍聴席はほぼ埋まりました。傍聴人の中には、今回、原告側の証人を快諾してくださった山本太郎参議院議員の姿も見えました。

 終了後は弁護士会館に移動し、1階ロビーで簡単に報告会を開催。傍聴した山本太郎参議院議員が「錚々たるジャーナリストのみなさんが原告になられた裁判でびっくりしました。追求される側にいなくてよかった。12月10日に施行されるが、衆議院解散でそのときにチェックするべき国会議員がいない。みなさんがこの法律が違憲という裁判を起こしてくださったことに感謝します。みなさんと特定秘密保護法を廃止したい」などと挨拶。続いて山下幸夫弁護士からこの日の裁判についての解説がありました。

 お忙しい中、傍聴に駆けつけてくださったみなさま、ありがとうございました。引き続き、第4回口頭弁論もよろしくお願い申し上げます。

 なお、原告の岩本太郎氏がブログ(11月22日付)で第3回口頭弁論の報告を掲載しています。報告会の動画もこちらでご覧になれます。併せてお読みいただければ幸いです。
http://air.ap.teacup.com/taroimo/

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