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2014年12月26日 (金)

秘密保護法違憲訴訟の勝利を(文:橋詰雅博)

秘密保護法違憲訴訟の勝利を
傍聴者が増えたことで、裁判長の訴訟指揮に変化が出てきた
(「社会新報12月19日号掲載)

原告の証人尋問実現へ

秘密保護法がついに12月10日にされた。「表現の自由などを侵害するとフリーランスのジャーナリストら43人が今年3月、東京地裁に提起した違憲訴訟の口頭弁論は、3回を数えた。

裁判長が尋問促す 

9月17日の2回目の口頭弁論で「原告の本人尋問をやってはどうか」と原告側に水を向けた谷口豊裁判長は、11月19日の3回目の口頭弁論でも原告側にこう注文した。

「国家賠償請求(原告一人10万円の慰謝料)との関連で、秘密保護法施行後にどんな深刻な問題が生じるのかを整理し、具体的に原告本人から言ってもらいたい」 

 そして谷口裁判長は原告側が証拠として提出した近刊書「秘密保護法―社会はどう変わるのか」(集英社新書)を取り上げ、その中で執筆者の一人で原告でもあるジャーナリストの林克明さんが書いた第三章に言及した。この新書は、林さんのほかに秘密保護法違憲訴訟の原告代理人の堀敏明弁護士、刑法学者の足立昌勝関東学院大名誉教授、元日弁連会長の宇都宮健児弁護士が分担して書いている。焦点になった三章は「『知る権利』の妨害と闘う」がタイトルで、なぜ43人が国を相手に裁判を起こしたのか、各原告が書いた陳述書のうち6人の陳述書を通して秘密保護法が施行されたらどのような不利益を被ることになるのかといったことを具体的に書いている。 

 裁判終了後に原告代理人の山下幸夫弁護士はこう述べた。「裁判長が本に目を通し第三章にふれたことに驚いた。三章に書かれているような不利益を法廷で原告は主張してほしいと言っている。裁判長は表向きこの訴訟に熱心な姿勢ですから、原告の証人尋問を実現したい」 

 ちなみに当日は原告側証人として申請している山本太郎参院議員が傍聴。現職の国会議員の傍聴は原告団の意気をさらに高めた。 

傍聴多く大法廷に 

思えばこの違憲訴訟の大きな節目は6月25日の1回目の口頭弁論。約40人の傍聴者が入る803号法廷で開かれたが、傍聴希望者が70人を超え抽選で傍聴者が決まった。原告も30数人が出廷した。盛り上がったことに意を強くした原告団は、2回目の口頭弁論で、前回と同じように傍聴希望者が多いと再び抽選になるので、2回目以降、大法廷で開いてほしいと裁判長に要請。これを受け止めたのか、裁判長は傍聴者約100人が入る103号法廷に変更した。大法廷で開かれた2回目、3回目の口頭弁論でも傍聴席はほぼ埋まった。どちらも原告は20数人が出廷した。

「大法廷が原告や傍聴者によって埋められたのを見た裁判長は、いい加減な訴訟指揮はできないと思い原告の本人尋問をやらないとおさまらないと判断した」(山下弁護士) 

 傍聴者が多ければ多いほど、裁判長はプレッシャーを感じ丁寧な訴訟指揮になるのが一般的だ。 このように傍聴者が増えたのは、原告団がさまざまな集会を開き、抗議デモも実施し、違憲訴訟を世間にアピールしたからである。1回目と2回目の口頭弁論が終わった後に東京弁護士会館で報告集会を開き参加者に傍聴と支援を呼びかけた。7月30日には同じような違憲訴訟を静岡と横浜で起こした静岡市の藤森克美弁護士と、神奈川県内在住の憲法学者らでつくる市民グループに文京区民センターに集まってもらい静岡、東京、横浜の原告が手を組んだ緊急シンポジウムを開催した。 

 3回目の口頭弁論に向けては11月14日に弁護士会館で集会、その後、「秘密に光を!」を合言葉に官庁街の千代田区霞が関周辺をデモ行進した。 

市民の反応が支え 

集会ではジャーナリストの常岡浩介さんが講演。常岡さんと言えば、過激派組織「イスラム国」に戦闘員として渡航しようとした北海道大の男子学生に同行取材しようとしていたが、北大生が私戦予備・陰謀罪の疑いで警視庁公安部に事情聴取を受け、自らも10月初旬に家宅捜索された人物だ。家宅捜索時では参考人だったが、同行取材が目的にもかかわらず、後日、私戦予備・陰謀罪の被疑者に変わった。被疑者となると、逮捕は逃れられず、常岡さんは「逮捕は秒読み」と明言している。 

「警視庁公安部が家宅捜索を強行し、ボクを被疑者にしたのは秘密保護法施行をにらんだ行為です。公安警察は秘密保護法をどう運用していけばいいかを探っている。日本で警察の不祥事を追及しているボクをモデルケースにしている。目立った捜査活動することで、世間やメディア、司法にどんな反応を及ぼすのか固唾(かたず)をのんで公安部は見ている。ボクが『家宅捜索を受けた』とツイッターでつぶやいた時は、当然の報いというリアクションが多く、世間の冷たさにがっかりした。しかし、その後、『被疑者になったので逮捕秒読み』とつぶやいたら〝あまりにもひどい〟という反応だったので、気を取り直した。市民のリアクションは警察に影響する(常岡さん) 

 同日のデモは「秘密保護法は国民への威嚇だ」「国家機密は政治家のIQだけでたくさんだ」とシュプレヒコールを上げながら行進。参加者は最初50人ほどだったが、行進中に飛び入りが増え最終的に約150人が参加。10日の施行日には日比谷公園文化館小ホールで原告団集会を開いた。 

 次回口頭弁論は来年1月15日(木)午後3時30分、103号法廷で行われる。 

文:橋詰雅博(違憲訴訟原告のジャーナリスト)

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